白山神社


宮城県陸前女川白山神社再建趣意書

 謹啓 皆様にはご健勝のことと存じます。
 先ず、この度の東日本大震災に際しまして、被害に遭われました方々には心よりお見舞いを申し上げます。

 当神社は海抜15mに鎮座する御祭神「菊理媛神」(くくりひめのかみ)をお祀り申し上げております。
 「くくりひめ」の「くくり」とは、「紐(ひも)でくくる」や「荷をくくる」というように物事をまとめる・結ぶという意味にも通じ、菊理媛神は古来より「縁結びの神」として、また水源である山の神・海の神であり豊漁・豊作の神として御神徳を仰がれております。

 しかし、平成23年3月11日に発生致しました東日本大震災により、当神社におきましても本殿を始め拝殿、鳥居、また参道の石段、石垣が崩壊し、本殿の土台の崩れを確認等、多大なる被害を被りました。このため新たな土地を造成し、総ての施設を建立しなければならない状況となっております。

 ここに「白山神社再建委員会」を結成することとなり、皆様のやすらぎの場として、また女川町・町民各位の末永い幸せを願う鎮座様として、一日も早い復興を目指し、再建計画を推進して参る所存でございます。
 つきましては、何卒事情ご賢察いただき、格別なるご芳志をもって御奉賛を賜りたくお願い申し上げる次第でございます。

平成23年 6月 6日

白山神社 宮司 鈴木   静
白山神社再建委員会 会長 佐藤 良一




白山神社の早期建設に関する要望書

 平成27年1月、白山神社の早期建設に関する要望、および署名をいただきました。
 署名数は、県内8市6町・県外1都4県より1,482筆にのぼり、改めて町民の皆さま、地域コミュニティにおける白山神社の大きさを実感いたしました。
 今後とも白山神社の早期再建に向け、神社宮司・再建委員会一同一丸となり、より一層力を尽くしてまいります。


要望書原文


白山神社
宮司  鈴木  静 殿

白山神社の早期建設に関する要望書


 平成23年3月11日に発生した東日本大震災により女川町にとって未曾有の被害をもたらしました。
 海抜15メートルに鎮座していた白山神社においても本殿をはじめ拝殿、鳥居、参道の石段及び石垣が津波及び地震により崩壊し、取り壊せざるを得なくなりました。
 震災前の白山神社は、女川町の全世帯の5分の1に当たる800世帯の住民が氏子民であり、お正月には、春祈祷による獅子舞、5月には、湾岸例大祭による神輿渡御、7月には、みなと祭りで行われる海上獅子舞に参加、11月には、地元保育所の園児達が七五三参りというように女川住民はもとより、管内の希望と憩いの場としての重要な役割を果たしてきました。
 平成27年10月には、白山神社の用地も女川町から引き渡されると聞いておりますので、「我々の心の復興」を実現するためにも一日も早い白山神社の再建が必要不可欠であります。
 つきましては、我々氏子民をはじめ女川町民ほかみんなで 白山神社再建に協力いたしますので、白山神社宮司である鈴木静殿におかれましては一日も早い白山神社の建立に努力していただけるよう要望するものであります。

白山神社の再建を考える有志一同


署名数

県外
東京都 16 岐阜県 1
埼玉県 3 高知県 1
三重県 1
22
県内
女川町 1005 涌谷町 5
石巻市 364 美里町 3
東松島市 34 塩竈市 2
大崎市 16 多賀城市 2
仙台市 10 南三陸町 2
登米市 9 名取市 1
大郷町 6 松島町 1
1460

  総数:1482



女川白山神社再建について

 去る2011年3月11日の東日本大震災・大津波によって女川浜に鎮座しておりました白山神社は倒壊致しました。現在、白山神社は女川町の街作りの計画により、二度目の移転先に仮宮として女川町の住民の仮設集合住宅の近くに鎮座しております。

 あの震災で亡くなられた方は827名。白山神社の責任役員3名を始め、氏子総代役員の過半数にあたる12名の方が命を落とされました。

 そのため震災から約2ヶ月後の例大祭は斉行することはできませんでしたが、6月初旬には白山神社復興委員会を立ち上げ、神社再建に向けてこれからの神社のあり方、お祭りについて等々を現在に至るまで毎月話し合いを行ってまいりました。現在はコンテナハウスの仮宮ではありますが、日本財団からお祭りには欠かせない太鼓や獅子頭など多くを寄贈して頂き、慎ましやかにでもお正月を氏子みんなで迎えることができました。

 また、20年前の阪神淡路大震災を経験された兵庫県神社庁神戸支部の神職の皆さんにも震災から1ヶ月後足らずで現地に入り、ご神体などを引き出してくださいました。それから、現在に至るまで様々な形で支援してきてくださいました。震災から3年経った平成26年3月9日には神戸支部の神職の皆さんが震災で亡くなられた御霊を慰めて三年祭(仏教でいう3回忌)を女川町総合体育館で斉行され、神社、地域を越えて各神社の総代の方々を始め多くの女川町民が式に参列してお祈り致しましたが、参列された方、皆さんが神式の慰霊祭に参列された経験が少ない為、初めて参列し、厳かで素晴らしかったと口々におっしゃっていました。そして、このように各地域の神社を越えて町一帯が参加できる祭りが素晴らしく、今後、またこのような集まりがあると良いともおっしゃって帰られました。私どもが管轄している神社は女川町内23社のうち16社で白山神社が本務社で町内の中心部でありました。

 震災前は、正月一番祈祷に始まり、どんと祭、春の例大祭、夏の港祭り等、様々な神社のお祭りに総代さん方を始め、多くの方のご協力によって斉行されてきました。氏子総代の選出もそうですが親から子、子から孫へと参拝と共に行事・役割が受け継がれております。

 神社とお寺というように日本人はそれぞれ行事ごとに使い分けしていますが、お寺は亡くなった方が成仏するように祈願する事が役目ですが、神社は現在、生きている人が心穏やかに暮らせるように祈願することが役目です。神道では祖先を祖神としてその家の守り神としてお祭りしています。神社は縦の繋がりから氏子民であるという地域の輪を形成していく上でも尊い存在であり、人々のコミュニティーを形成していく場となり、とても重要な位置づけとなっています。

 私達、人間にはいくつかの通過儀礼があります。その通過儀礼のほとんどが神社で行われています。子々孫々脈々と日本の伝統・文化が伝えられていくのが神社という存在であると常々、感じております。

 神道では過去・未来ではなく、「いま、いま」を生きる。「いま」という一瞬、一瞬を大切に、その積み重ねが未来へと繋がっているのです。

 現在は東日本大震災によって散り散りになってしまっている地域もお祭りがあると人々が集まって来ます。何十年と歳月を共にコミュニティーを形成して基盤を作った顔見知りの仲間が集まると時間をかけずとも様々な話題で話が尽きることはないのです。こうした場を作れるのも神社しかないと信じます。日本の良き伝統・文化を後世に伝えていくには神社が必要不可欠なのです。そのことを氏子民があの震災によって失われた場所・時間を通して今、改めて気付いたのだと思います。

 もう一度、永年と培ってきた地域コミュニティーを形成する、また女川町においても女川港湾を一望できる展望所と位置づけております白山神社再建につき格別のご理解ご協力をお願い申し上げます。


白山神社 宮司 鈴木   静




再建に向けて

  • 平成28年7月17日
  • 白山神社御社殿御建替工事 地鎮祭執行
  • 平成28年5月3日
  • 祭典執行 町内一巡
  • 平成27年5月3日
  • 祭典執行 町内一巡 
  • 平成27年2月7日
  • 再建委員会執行部会議 大崎八幡宮 小野目宮司 様出席
  • 平成27年1月中旬
  • 再建署名1500名
  • 平成27年1月4日
  • 決算
  • 平成27年1月2日
  • 春祈祷
  • 平成27年1月1日
  • 新年祈祷
  • 平成26年12月31日
  • 夜籠り
  • 平成26年12月31日
  • 参拝者へみかん・駄菓子配布
  • 平成26年12月28~30日
  • 新年準備
  • 平成26年12月26日
  • MCボランティア 名古屋石川様より みかん10ケース 駄菓子300ケ、3年連続奉納される
  • 平成26年12月22日
  • 神宮大麻と鏡もちを配布
  • 平成26年12月15日
  • 再建署名活動 依頼受ける
  • 平成26年12月12日
  • 神社庁神戸支部より 鏡もち 140世帯分奉納
  • 平成26年12月7日
  • 再建委員会執行部会議 大崎八幡宮 小野目宮司 様出席
  • 平成26年11月30日
  • 白山神社総代会
  • 平成26年11月27日
  • 再建委員会執行部会議 大崎八幡宮 小野目宮司 様出席
  • 平成26年11月5日
  • 再建委員会執行部会議 大崎八幡宮 小野目宮司 様出席
  • 平成26年10月7日
  • 再建委員会執行部会議 大崎八幡宮 小野目宮司 様出席
  • 平成26年8月27日
  • 再建委員会執行部会議 大崎八幡宮 小野目宮司 様出席
  • 平成26年7月27日
  • 女川町獅子振り復興協議会主催『復活!獅子振り披露会』 女川小学校校庭
  • 平成26年7月10日
  • 再建委員会執行部会議 大崎八幡宮 小野目宮司 様出席
  • 平成26年7月7日
  • 石巻管内神社永代会 牧山神社
  • 平成26年7月6日
  • 仮社殿 草刈
  • 平成26年6月7日
  • 再建委員会 仮宮殿
  • 平成26年5月3日
  • 祭典執行 町内一巡
  • 平成26年4月22・23日

  • 仮社殿移転作業
    女川地区三十三観音入り口付近から日蕨地区ふるさと林道入り口付近へ移転
  • 平成26年4月17日


  • 氏子、実業団合同会議開催
    ・仮社殿の移転について
    ・5月3日の祭典について 他
  • 平成26年3月9日
  • 「慰霊祭(三年祭)並びに復興祈願祭」の執行及び「炊き出し」実施
  • 平成26年2月19日

  • 兵庫県神社庁神戸支部様のご支援による、3月9日開催予定の「慰霊祭(三年祭)並びに復興祈願祭」及び「炊き出し」について協議
  • 平成26年1月2日
  • 春祈祷執行
  • 平成25年11月29日


  • 氏子、実業団合同会議開催
    ・春祈祷について
    ・仮社殿の移転について 他
  • 平成25年5月3日
  • 祭典執行     
  • 平成25年4月18日

  • 氏子、実業団合同会議開催
    ・5月3日の祭典ついて 他
  • 平成25年1月2日
  • 春祈祷執行
  • 平成24年12月12日


  • 第5回白山神社再建委員会開催
    ・「獅子頭お披露目会」の反省について
    ・平成25年春祈祷について 他
  • 平成24年11月11日
  • 「獅子頭お披露目会」開催     
  • 平成24年10月31日

  • 第4回白山神社再建委員会開催
    ・11月11日開催の「獅子頭お披露目会」の役割分担について 他
  • 平成24年10月19日


  • 第3回白山神社再建委員会開催
    ・11月11日開催の「獅子頭お披露目会」について
    ・周知方法、準備物、プログラム等について 他
  • 平成24年9月13日


  • 第2回白山神社再建委員会開催
    ・募金、寄付金の経過報告について
    ・獅子頭のお披露目会について 他
  • 平成24年5月26・27日


  • 神戸神社庁様にご協力頂き、神戸市内・八王子神社・生田神社などを視察。阪神淡路大震災からの復興・再建活動という、今後の白山神社再建において、貴重なお話・ご意見を頂いた。
  • 平成24年5月3日
  • 祭典執行
  • 平成24年4月20日

  • 氏子、実業団合同会議開催
    ・5月3日の祭典について 他
  • 平成24年4月4日
  • 宗教法人 白山神社 一般寄付金口座を開設。
  • 平成24年2月19日


  • 町内(離半島を除く氏子総代会合同会議開催
    ・各神社の今後のあり方について
    ・平成24年の祭典について 他
  • 平成24年1月22日


  • 仮社殿にて旧正月「前夜の儀」執行
    午後5時より、愛知県のボランティアさんにより「うどん」を提供して頂き、フライドポテト・フルーツあめの出店も出てにぎわった。     
  • 平成23年12月31日
  • 仮社殿にて、正月・前夜の儀を行う。
  • 平成23年12月27日


  • 兵庫県神戸市弓弦羽神社、澤田宮司様より仮社殿の社号額を手作りで提供して頂いた。
    愛知県犬山市大縣神社、日比野宮司様より仮社殿の注連縄を提供して頂いた。
       
  • 平成23年12月18日



  • 白山神社再建委員会設立総会を開催
    ・会則の承認 承認第1号 白山神社再建委員会会則(案)について
    ・議 事
      議案第1号 白山神社再建委員会役員の選出について 他
  • 平成23年12月17日




  • 兵庫県神社庁神戸支部震災復興支援委員会(神戸市内の全神社の参加)により、神戸名物「そばめし」・焼きとり・フランクフルトの提供・炊き出し、東京、下谷神社隆栄講より「おでん」の提供・炊き出し、兵庫県神社宮司さん方により仮社殿に絵馬掛けを設置して頂き、町民にお土産として鏡餅・甘酒・希望絵馬を提供して頂き、お正月の準備となった。
     
  • 平成23年11月24日


  • 愛知県犬山市大縣神社さんをはじめ、神社の神職さん達有志4人で、被災した白山神社の境内地の除草作業をして頂いた。
     
  • 平成23年9月30日


  • 第5回白山神社復興会議が行われた。
    ・第1~4回までの会議内容と現状報告について
    ・今後の神社復興に向けての取組みについて 他
  • 平成23年9月7日
  • 本神輿、狛犬を移転     
  • 平成23年9月4日

  • 氏子役員・ボランティアさんに協力頂き、倒壊した社殿より、神輿等を取り出した。
    白山神社仮社殿鎮座祭を行う。
  • 平成23年8月25日


  • 地元女川の田中建設㈱様の力添えによって全国建設協会からコンテナを寄贈して頂き、白山神社仮殿が設置された。
    また、倉庫を女川町建設組合様より寄贈して頂いた。
  • 平成23年8月23日


  • 第4回白山神社復興会議が行われた。
    ・第1~3回までの会議内容と現状報告について
    ・今後の会議の進め方について 他
  • 平成23年7月26日


  • 第3回白山神社復興会議が行われた。
    ・仮社殿の移転場所が町有地三十三観音入り口付近に決定
    ・資金調達の方法について 他
  • 平成23年7月13日
  • 白山神社建物調査を依頼。
  • 平成23年6月27日


  • 第2回白山神社復興会議が行われた。
    ・神社庁、建設会社等への補修費・補助金等の確認について
    ・仮社殿の移転場所について 他
  • 平成23年6月7日
  • 佐藤議員さんの働きかけにより綿貫氏(元衆議院議長)が白山神社視察。
  • 平成23年6月6日


  • 佐藤議員さんと前氏子総代長の尽力のもと、第1回白山神社復興会議が行われた。
    ・白山神社復興世話人会の発足、役員選出について 他
  • 平成23年5月20日
  • 兵庫県神戸市の神社関係の方、宮司さん等3人が2度目の女川町の神社を視察。
  • 平成23年4月20日



  • 兵庫県神戸市の神社関係の方、宮司さん等4人が女川町の白山神社他を視察。
    倒壊した神社の中から太鼓などを取り出し、御神体を保護して頂いた。
    その他、ガソリン・衣類・スープ・お茶・軍手・タオル・ガスコンロ等、沢山の物資を女川町総合体育館に避難している氏子さん等に提供して頂いた。
  • 平成23年3月11日




  • 東日本大震災により津波の被害にあう。
    石段は津波によりえぐりとられ、狛犬・神具・獅子頭類を流出。社殿は基礎から上が浮かされ、ずれた。大規模半壊
    社務所1F天井まで津波の被害にあう。
    氏子総代役員の多くの方が津波の犠牲になる。

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